
林業は、木を植えてから収穫までに1年で完結するものではなく、40年以上という非常に長い期間にわたって管理が必要な仕事です。適切な時期に必要な作業を行うことで、木の成長を促し、質の良い木材を育てていきます。ここでは、そんな林業の1年間に行われる主な作業をご紹介します。

地ごしらえ(1月・2月)
枝葉・雑草を片付け、地面を整える
立木を伐採した跡地には、枝葉や雑草が地面を覆っています。そのままでは苗木を植え付けることが難しいため、整地して植え付けの準備をしていきます。
地味に見えますが、木々の成長を左右する非常に重要な作業です。

苗木生産
良い木を育てるには、質の良い苗木が欠かせません。最近では、サガンスギのコンテナ苗が主に生産されています。

植栽(1月・2月・3月)
等間隔で苗木を植え付ける
早春、まだ気温が低く苗木の根が動き出す前に植栽を行います。本格的な春を迎え、山が新芽に包まれる季節になると苗木は根を張り成長を始めます。
間隔を保ち、1本1本手作業で丁寧に植え付けていきます。植えた木が収穫されるのはおおよそ50年後(サガンスギではおおよそ30年後)です。

下刈り・除伐(6月・7月・8月)
雑草や雑木を刈り取る
植え付けた苗木の成長を妨げる雑草や雑木を刈り取る作業が「下刈り」です。自然に生えてきた木や成長が見込めない木を伐採する「除伐」も行います。
手作業で植え付けた苗木が立派に育っていくための大切な作業です。

間伐・枝打ち(9月・10月)
質のいいまっすぐな木に育てる
成長中の樹木にはたくさんの枝がつきます。枝を付け根から伐り落とす「枝打ち」を行うことで、節のない良質材を生産します。
さらに、成長前に形が悪い木を間引き、他の木の成長を促す「間伐」も行います。

重機を用いた作業道づくり
森林内での作業を行うために「森林作業道」を作設します。
「森林作業道」により、林業機械が走行可能となり、間伐、集材、造材等の作業や木材搬出を効率的に行うことができます。

主伐(11月・12月)
40~50年後の作業
木が十分に成長し、木材として利用できる大きさになったら伐採します。
特に冬場は木の水分が少なく、品質の高い木材が得られるため、伐採に最適な時期とされています。

造材、集材・運材
伐採された木は決まった長さに切り分けられ、丸太に加工されます。この丸太は森から運び出され、市場などに出荷されます。