

林業への就業を機に県外から移住。3人の子ども達を育てるお母さん。
多良岳の山に笑顔がひとつ増えました
高校野球を観に行くために西九州道路を走っていた時、きれいに植林された山で 木が元気に育っていく様子が窓から見えたんです。 そこで、山を育てている林業っていう仕事 があるんだって気になって・・・調べていくと森林組合が林業の仕事をしていると知って、 自分も 森林で働きたい!という気持ちが膨らんでいった感じですね。 3月に太良町で開催された 林業体験会に参加して、 太良の山がすごく綺麗で気持ちがよくて、 ここで働きたいと思ったんです。
太良町森林組合を選んだ理由は、 多良岳 200 年の森づくりや架線集材を多用した、 魅力的で丁寧な山づくりをする仕事のやり方に心惹かれたからです。 林業未経験で
体力の心配もありましたが、 先輩方みんなに気にかけていただ き、 私がやれる範囲でこまめに色々なことを教えてくれ、 実践させてくれます。
沢山動くのでお腹がすいてご飯がおいしいし、 お昼は和気あいあいとお喋りをしてお昼寝をして、午後からままた頑張っています。
前職では帰宅時間が遅く、 子どもたちとの 時間があまり取れなかったのですが、 今は18時ごろには家に帰るので、子どもたちと過ごせる時間も増えてよかったです。

県内企業退職後、入学
15年越しの原点回帰、父と過ごした山への想いを胸に
私の父は林業をしており、子どもの頃から一緒に山に行って手伝いをしていました。小学校高学年になると、父の原木シイタケ栽培も手伝っていました。しかし、就職を機に手伝えなくなり、15年ほど前職に勤めていました。
前職を辞める3年ほど前、「次は何をしようか」と考え始めたとき、頭に浮かんだのが原木シイタケの栽培でした。退職後、最初は数本からシイタケ栽培を始めたのですが、山で過ごす時間が増えるにつれて懐かしさが込み上げ、次第に「林業もやってみよう」と思うようになりました。
シイタケ栽培の本格化には設備投資が必要だったため、行政の窓口で資金の相談をしたところ「さが林業アカデミー」を紹介されました。アカデミーでは重機の資格取得も可能だと聞き、入校を決意しました。
嬉野の山で行われる実技研修は、座学を受けた後に実施されます。下刈や伐倒といった初めての作業も体験でき、大変有意義でした。また、重機の操縦がプログラムに組み込まれている点も魅力的です。木材を運搬する「フォワーダ」や、木材を掴んで集積する「グラップル」、さらに枝払い・測尺・玉切りカットを行う「プロセッサー」も操作することができ、貴重な経験となりました。
林業は危険と隣り合わせのため、慎重な性格の方が向いていると思います。業務中は常に周囲に気を配り、何度も確認することで事故防止につながり、仲間の安全も確保できます。
さが林業アカデミーの研修プログラムは、座学と実技がしっかり組み込まれており、未経験者でも安心して技術や知識を習得できる環境が整っています。特に、重機を実際に操縦できる体験は貴重で、林業に対する自信も深まりました。また、同期の1期生とは今でも交流があり、志を同じくする仲間ができたことも大きな喜びです。

現在は、自宅から近い山で原木シイタケの栽培に奮闘
スーパーなどでよく見かける菌床しいたけは数ヶ月で収穫できますが、原木シイタケは食べられる大きさになるまで2年ほどかかります。
自然の中で育てた希少な原木シイタケは味・香りが格別です。

県外の設計事務所からIターン入学
地域の木を活かす理想を胸に、建築士から林業への挑戦
建築士として幼稚園の建て替えを担当していた時、地元の木材を使った木造の幼稚園を建てたいと考え、工務店に相談しました。しかし、他県産の木材の方が質が良く、安価に仕入れられるという理由で断られました。私は、地域の子どもたちが地元の木に触れて育つことが理想なのでは、と感じましたが、経済的な理由が優先される現状に違和感を覚えました。
「地域の木を紹介できる建築士が必要なのでは」と考え、佐賀へ移住し、設計事務所を独立開業しました。そんな中、知人を通じて「さが林業アカデミー」の存在を知りました。設計事務所の仕事と両立できるか県に相談したところ、快く受け入れていただき、周囲のご縁もあって、アカデミーでの学びをスタートさせることができました。
講師の方々が親身に話を聞いてくださり、終始話しやすい雰囲気だったのが印象的でした。また、技術力も非常に高く、説明も分かりやすいので、未経験でも安心して研修に臨むことができました。朝から夕方まで一緒に汗を流し、研修が終わった時の達成感は今でも心に残っています。
林業の仕事には危険が伴うため、注意力と集中力が欠かせません。研修中にチェーンソーの使い方を誤った際、講師が真剣に叱っている姿を目にし、気が引き締まりました。
林業は人によって向き不向きがあり、実際にやってみないと長く続けられるかどうかは分かりません。また、高いスキルが求められるため、一から始めるには覚悟が必要です。しかし、森の中で木々に囲まれて働く心地よさは、林業ならではの醍醐味でもあります。私も参加しましたが、まずは、「林業就業セミナー」に参加してみることをおすすめします。

三瀬エリアにて店舗兼用賃貸住宅を計画中
この森の木で、この森に建てる。
森を囲うように、暮し、商い、遊ぶ。
みんなが安心して過ごせる森をつくる。
をコンセプトに、2025年秋に完成予定。